工藤真希子 Official Website

2016年08月11日

【告知@】The Summer Joint Recital

次は↓こちらの演奏会に出演致します!
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お盆明け、8月16日(火)19時より、
ミューザ川崎シンフォニーホールの市民交流室にて行われるコンサートで、
ベルギーより来日中のニコラ・デルタイユさんと、
ベートーヴェンのチェロソナタ第3番を演奏いたします!

ニコラさんとは2回目の共演。
彼と以前合わせたときに、ロシアものとフランスものの違いで、
会話でも音楽でも興味深い対話が出来て、とてもいい勉強になったのですが、
16日は、ドイツものを、フランス系とロシア系が演奏するということで笑、
今回も興味深い対話になりそうな予感がしています。

世の中はお盆休みに入るところですが、私はというと、
演奏家に休みはない、ということをひしひしと感じながら過ごしています。
毎日毎日、弾きこもり。笑
でも、そういいう毎日を過ごしていると、
感覚が研ぎ澄まされてきて、ブラッシュアップされていく感覚があって、とても楽しいです。

もしお時間許しましたら、ご来場いただけますととてもうれしいです。
お問い合わせ、お待ちしています!
posted by makiko-kudo at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 告知

2016年08月03日

かわいいって、言われたい

前回の更新から1ヶ月以上経ってしまいました。申し訳ありません!
大学の講義が夏休みに入り、少し落ち着きましたので、次の波が来る前に、更新しようと思います。

この1ヶ月、実は心理学のお勉強をしていました。
別に教えようとかそういう気持ちがあるわけではなく、
何か自分の人生が良い方向に進めばいいなと、本当に軽い気持ちで触ってみたのですが、
当然人間の心理なので思いのほか深く深く、
自分の中の闇を見るはめになり笑、結構大変でした。

このブログをご覧の皆様はうすうす感づいていらっしゃるかと思いますが、
私は、自分が可愛く見えるのがどうしても苦手で、恥ずかしくて、
ブログの文章もどうしても硬い文章になってしまったり、
ピアノも男っぽかったり、性格もはっきりしていたり、そんなところがあるのですが。
ピンクとか、スカートとかも、ちょっと、恥ずかしい笑

そのくせ他人が可愛かったりすると、自分がなれるわけがないのに、うらやましかったり。
他人がピアノが上手かったりは、自分が頑張ればいいし、
認められないのは、まぁ、順番だと思うことにして。
でも、可愛いのは、頑張ったって、待ったって…という感じで、うらやむ気持ちが消えず、
また、そういう自分が、つらかったのです。

本当は人づきあいも、広く浅くよりも、狭くどこまでも深くが良いタイプで、
でも、広く浅く、フットワーク軽く誰とでも仲良くなれる人がうらやましくって。
そういう人をうらやむ自分の気持ちに、押しつぶされそうだった。
ピアニストの性格としてあまり良くないのかな、とか考えてしまったり。

たった1ヶ月ですから、そういう自分の闇を捨て去ってすっきり、というわけにはいっていないのですが、
だからといって、他人の人生を歩めるわけでもないし、
私は、この容姿で生まれてきたから、今の人生があるわけだし、
このまま、自分の身の丈に合ったことを一つずつしていこうと、思えるようになりました。

でも、かわいい子はうらやましいけど、単純に良いなって思います。笑 (注:異性愛者です。あしからず笑)
可愛いものはかーわーいーいーー♡と愛でます。笑

自分の問題として、の話ね。
私、かわいくなりたかったし、かわいいって言われたかったんですよね。笑

そして、どうしても性格上、しっかりしてるねーって言われることが多くって。
それはそれで、褒められたらとてもうれしいのですが。褒められるの大好き。笑

でも、今までは、「しっかりしてる」が気が付くとオーバーフローしていて、
息切れしてるのに続けちゃうことが多かったのですが、
最近は、楽しいところを見つけるつもりですべての物事に接するようにしていたら、
オーバーフローすることがなくなって、人生が楽しくなってきました。

やってることは何にも変わってないですけどね。
ただ、何が起きても、逆に楽しいかも、と思うようにしただけ。

そんな矢先にあった、横須賀でのイベント。
私、10月8日に横須賀で演奏会に出るらしいのですが(また追って告知しますね)、
そのPRイベント的なものがあったのです。

初めての場所、なじみのない街。
でも、大丈夫、楽しいよ、と思っていたら、楽しかった。
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リーダーの宮川久美さんと、キッズ部門のお子ちゃまたちと。子供のメンタル、強し。笑

びくびくしながらでも、切り込んで、なじめるのが、私の長所。だと思う笑
これからもたくさん、楽しいことが待っていると信じて、
ゆっくりひとつずつ、きちんと、私らしく、臨んでいけたらなと思っています。

ちょっといつもと色の違う記事になりましたが、こういう心の動きも、混ぜていけたらと思っています。
ピアニストだって、ただの人間ですよ。笑

次は告知2つ+お知らせ!たぶん!笑
ムソルグスキーのことも、忘れていませんよ。9月くらいには書けるかと。お待たせしてしまってすみません。
今後とも、よろしくお願い致します(^^)
posted by makiko-kudo at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常

2016年06月28日

下げたら見えたもの

昨日のこちらのコンサート、終了いたしました!

昨日は朝から仕事で、昼も仕事で笑、眠いけど寝られないという状況の中のぞんだ演奏会でした。
そのためなのか準備不足なのか、自分でもびっくりするような音間違いなどをしたりして、
本当に反省しきりだったのですが…。

そんな中、奇跡的な出来事が。
ショスタコーヴィチのプレリュードとフーガの1番プレリュードを弾いていた時に、
ふと、今だったら重心を下げても大丈夫かも、と思ったのです。

本番の演奏中は緊張のせいか、とかく重心が上がりがちなのですが、
一度重心が上がってしまうと演奏中にそのスタイルを変えることに恐怖感があったり、
変えるタイミングを逃してしまったりして、
上がってると気づいているのに直せない、ということが続いていたのです。
ですが、昨日本番中弾いている時に、ふと今なら大丈夫かもと思って、下げてみたんです。

私、鍵盤を見ていると暗譜が飛ぶので笑、目をつぶって演奏することが多いのですが、
(目が細いから演奏中の写真に目が写っていないわけではないのですよ笑)
重心を下げていったら、見えている(見えてないけど)視野が広がって、
ステージに当たっている光の明るさが目の裏に入ってきたのです。
その瞬間、真っ黒な世界がぱぁっと白くなって。

この曲集、ショスタコーヴィチがタチアナ・ニコラーエヴァのバッハの演奏に感銘を受けて描かれたのですが、
ショスタコーヴィチのニコラーエヴァの奏でる音楽に対する想いって、
こういう感じだったのかなとふと思いました。
一寸先は闇のような真っ暗な世界の、あたたかい光のような存在。

ニコラーエヴァという人は、インタビューなど見ていると感じるのですが、
とにかくチャーミングというか、明るくて、かわいくて、良くしゃべる、太陽みたいな人。
…日本だと、ひげを生やした強面のおばさんが赤い口紅つけて、みたいなイメージかもしれませんが笑。

ちょっと脱線してこのひげのお話をすると、
実はロシア正教では神が与えてくれたものはそのままにする、という教えがあり、
ひげも剃ったらいかん、みたいな考え方があるのです。
その名残?なのか、顔に刃物を当てることが縁起が良くないと信じているお年寄りも多く、
女性も鼻と口の間に毛が生えて来ても剃らなかったりします。
決して男装趣味とかそういうことではなく笑

ショスタコーヴィチのプレリュードとフーガもバッハに倣って24曲あって、
その中には厳格なもの、ミステリアスなもの、コケティッシュなものなど、
様々なキャラクターの作品がありますが、
1番目の1曲目の作品が、こんなにも温かくて光に満ちたものだったのかと思うと、
ショスタコーヴィチの描きたかったものの感覚が見えたような気がしました。

ほんの3〜4分の曲なのですが、響きの良いリリスホールで、
白い光に包まれて、なんだかずっとこの時が続けばいいのに、と思いながらの演奏でした。
こういうの、忘れたくないなと思います。
…それ以外の曲のミスに関しても、忘れてはならないとは、思っています。笑

ということで、ご来場下さいました皆様、本当にありがとうございました。
今後とも、精進、そして邁進いたします!
posted by makiko-kudo at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 非日常
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