バロック時代に踊られていたダンスのステップを習得(?)出来るこの講座。
その日はガヴォットでした。
バッハやヘンデルなどを演奏されたことのある方は分かると思いますが、
ガヴォットというのはアウフタクト(スタート前に「せーの」の拍が付く)のある2拍子の元気な踊り。
もちろん私みたいな初心者は早くは踊れないのでゆっくり踊るわけですが笑。
バロックダンスというのはチャイコフスキー以降のバレエと違い、
音楽とダンスが密接に結びついており、
踊りに音楽が付いたのか、音楽に踊りが付いたのか分からないくらいなのだそうで。
もう少し具体的に言うと、
ガヴォットの場合、この動画を見て頂くと分かると思うのですが、
1と2と、で進んでいく音楽の、2とから始まるわけですが、
2と、から、1、の間は、ジャンプしていることが多いのです。
なので、音楽も同じく、そこで跳ね上がれるように小さな間があったり、
ダンサーさんがジャンプできるようなスタッカートが付いていたりします。
まさに音楽が踊らせてくれる感じ。
なんというか、見方を変えると何が良いか分からないんだなぁと。
チャイコフスキーの白鳥の湖は、
それまでの、バレエにくっついた音楽という考え方を止めて、
音楽自体も素晴らしいものを作ろうということで、
あえて音楽をバレエの踊りに合わせて作らなかったため、
非常に踊りにくいと当時のバレエダンサーたちに敬遠され、
いろいろあって初演後しばらくしてお蔵入りになり、
チャイコフスキーが亡くなった後、蘇演されるに至るわけですが、
これはチャイコフスキー側に立ってみると「演者に恵まれず」という言い方になります。
でも、それまで音楽が踊りと密接に結びついていた、
つまり音楽がジャンプさせてくれていた頃のダンサーさんにしてみれば、
チャイコフスキーの音楽はそりゃ踊りにくかっただろうなぁと、
踊ってみて初めて気づくのでした。
そして終わってみるとそれはそれは筋肉痛。
バロック時代のドレスと言えばコルセットにふわっとしたスカートなので、
基本足のステップ、しかもドレスの中でだけ、くらいしか動きがないのに、
体幹を使うせいなのか、足はがくがく、二の腕はぶるぶる。
その日の夜、本当によく眠れました。笑
ダンスの後は、フォルラーヌ(ラヴェルのクープランの墓に出てくる、フランスの古い踊り)について調べるという友にくっついて上野の音楽資料室@東京文化会館に行き、
ロシア関連の資料少ないなーと思いながら笑、バルトークの新刊を読み、
ついでにお花見をしてきました。
空にピンクのじゅうたん!狂い咲き。
すんごい人でしたが、人混みが苦手な私も桜に浮かされたのか、とても楽しかった。笑
まさに花曇りといった一日でしたが、とても良い気分。
葉桜も、実は好き。笑

桜を接写中。桜酒を持ったままカメラ構えてタッチパネル触ってピント合わせてとお忙しい模様。笑
ということで、最後はちょっとした桜写真自慢とその裏側、でした。笑
春、ですねー。