工藤真希子 Official Website

2016年01月31日

ラジオ出演、のその後

下↓の記事に書いてあるラジオ出演、
録音して編集してyoutubeにアップしました!

2016年1月9日放送分→ https://www.youtube.com/watch?v=MCEYs8aLNFw
2016年1月16日放送分→ https://www.youtube.com/watch?v=Bj3KDktYZuQ

この2回分はラフマニノフの歌曲についてお話していて、
著作権法に引っかからなかったのでup出来ましたが、
あと2回分、1月23日・30日放送分に関しては、
メトネルの曲が著作権法に引っかかって、upできませんでした。。
曲を差し替えたりなどして何とか聴けるようにしますので、少々お待ち下さいね。

聴いて頂けたら分かると思いますが、とても楽しかったです。
そして、だいたいこんな感じで毎週ロシア音楽史の講義をしているわけですが、
受け止めてくれる相手がいるとこんなに楽なのかとも思いました笑。
とってもいい思い出が出来ました。ありがとう小泉くん。

私が東北大にいた頃の文化人類学の教授が、
「難しいことを難しく言うのは誰でも出来る。
難しいことを意味を変えずに簡単に言うのが文化人類学者の仕事」と言っていて、
これ、すべての人や状況に言えることだと思うんです。

どうしても知識が専門的に偏ってしまうし、専門用語も使えれば楽。
でも、それを意味を変えずにどれだけ噛み砕いて伝えることが出来るか。
そこにこだわってお話していけたらなといつも思っています。

何にも知らない人も聴いて楽しいような、
ラフマニノフとかっていうロシア人なかなか良いじゃんって思ってもらえるような。
でも、専門的に勉強している人もちゃんと納得出来るような。
そんな番組を目指した、つもり、です。

もし良かったら聴いて、感想など送って頂けたらとても嬉しいです!
上↑のcontactか、もしくはFMブルー湘南あてでも。
よろしくお願いします!
posted by makiko-kudo at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常

2016年01月30日

ラジオ出演中!

実は今、ラジオに出演中です!
なんでか分からないけどなんだか仲良くなったピアニスト小泉耕平くんのラジオ番組にゲストで呼んでもらって、
ロシア音楽の話から、さらに脱線してロシア関連のあれこれまで楽しくお話してきました笑。
放送日は1月の土曜日(9日・16日・23日・30日)の10時30分から25分間、FMブルー湘南(78.5MHz)で。
横須賀近辺の皆様はFM78.5MHzで、それ以外の全世界の皆様はスマホかPCでお聴き頂けます!

スマホかPCでの聴き方
@このリンク→ http://www.yokosukafm.com/ をクリックします。
 もしくは検索エンジンで「FMブルー湘南」と検索して最初に出てきたページにとびます。
A左真ん中あたりにある黄色いボタン「インターネット同時放送中!」を押します。
B別窓が開くので、そこでプレイボタンを押すと、ばっちり聴けます!

1・2週目はラフマニノフの歌曲について、そして3・4週目はメトネルについてお話しましたが、
皆さんに分かってもらうようにお話しするのって難しいんだなぁと思いつつ、
それでも分かってもらえるように努力したつもりですので、ぜひぜひ!お聴き下さいね。
さらにもし良かったら、感想などもお寄せ頂けるととても嬉しいです(^^)
posted by makiko-kudo at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 告知

2016年01月27日

音と音の間

勢いがついた時に、書けるだけ書いておこう。笑

先日、モスクワ時代の大好きな先輩たちと懐かしい再会を果たしてきました。
時系列的には先輩なのですが、良い仲間、にしてもらっていて。
個々には結構会っていても、みんなでっていうことは久しぶり。
気の置けない仲間とのとりとめのないおしゃべり。かけがえのない時間。とっても楽しかった。

で、その中の1人が「(その人の)先生の音が、良い音がするんだよねぇ」と言ったとき、
自分の中で何かがはじけたような気がしました笑。

良い音、って、出たからなんだろう?
(大丈夫ですよ、その場で本人にも伝えてます)(そういう仲)(そして先輩に口答え笑)

良い音を出すことは、当然もちろん必要なことなのですが、
それをどう繋いでいくか、に注目してピアノを弾いているんだなぁと、気づいたのです。

ピアノの音楽っていうのは、点と線だと思うのです。
点が音。線が音と音の間。
音の音の間というのは、次の音にどう繋ぐかという、前の音の尻尾。
ピアノの場合、打楽器なので、弦楽器や吹奏楽器のように、
音を出してから強くしたり弱くしたり音程を微調整したりということが無理で、
1回音を出したらただ減衰していってしまいます。
で、その響きの尻尾を追っかけて次の音を出すことになります。

点が良くても線がだめならだめ、というのは、
つまりなんというか…価値のある宝石がたくさんあったとしても、
それを繋いでいく土台がダサいと、全体がダサくなる。みたいな。

音一つ一つは、素晴らしい宝石(でなければいけない)。
当然ながら、それをどう磨くか、といった努力もありますが。
それをどう配置して、どう見せるか。ここにおもしろみがあるような気がする最近。

あと、宝石も使いすぎるとごてごてになって、悪趣味ーってなりますね。笑
音楽においては、曲の中で大きな宝石は、少なくて良いのです。
下手したら、1つのことが多いかも。

宝石と宝石を繋ぐ鎖や金具、金具の素材、形や隙間。存在しないかのように存在しているすべてのもの。
それらがすべてあるべき場所にあることで、初めて素晴らしい芸術品になるのではと。

って、宝石ってなんてガーリーな例えなんだとか思うんですが。
もうちょっと違う温かい例えが出来たらいいのになとか思いつつ。
うーん…宝石なぁ…そんな無機質なものでもないよなぁ…また思いついたら書きます。笑

そしておそらく、音楽性というのは、この音と音の間をどう繋ぐかで見えてくると思うのです。

音と音の間を、音で埋めちゃう人もいますね。
前の音が響いて消えていくのを待てなくて、次の音を弾いちゃうピアニストもいる。
もしくは、音が響いてないから、次の音を弾いちゃうのか。

響きが減衰していくギリギリのところを掬い上げて次の音を出す。
私みたいに音が少ない曲の方が好きなタイプは、これが楽しいんです。たぶん笑

まぁ音楽というのは好みが人それぞれなので、
いろんな考え方があるのでしょうが。

私の最近はこんな感じです。ちゃんとレズギンカのこと、忘れてませんよー。笑
posted by makiko-kudo at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常
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